数珠は単なる「葬式の道具」ではありません。
その昔インドで国が乱れ、憂いた王が釈迦に救いを求めたため、
教えられたものが念珠の始まり”といわれています。
「縁を結びつける力」「煩悩を鎮める力」「真心に戻らせる力」「信仰の扉を開く力」
「善に導く魔除けの力」を持っていることも、言い伝えられています。
数珠は人の心を癒し、人を守る「御守り」なのです。
昔から数珠は仏様やご先祖さまを拝む時、念仏や真言を唱える際、何度唱えたか、
を数えるために考えられ「念珠」とも言われています。
現在、一般的に数珠は佛式の行事や、法要などに欠かせない道具・仏具とされて
いますが、日本の地域によっては葬祭・仏事用だけでなく、数珠を「寿寿」(ずず)と
よび、結納品として婚礼に必要とされています。また数珠は、持っているだけで、
魔除け・厄除けとなりお守りとしての意味があると言われています。
朝夕の仏さまやご先祖さまに生かされていることに感謝し合掌するときに、
今の清らかな心で念じるので「念珠」といいます。
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